コロナ禍で、飛び込んできた感動のニュース

 藤井七段、最年少タイトル。17歳11か月。30年ぶり更新、棋聖に。

 もう一つは、スポーツ界、女子ゴルフ界の「西郷どん」18歳の新星・西郷真央さんである。

 藤井7段は、最年少の14歳2か月で、2016年10月プロ入り。2019年2月には、全棋士が参加する一般棋戦で2連覇。期待通りに成長、最年少でタイトル『棋聖』を獲得した。

 師匠の杉本昌隆氏の人間味あふれる寄稿がぐっときた。

 「興味を持ち続けること」が上達の早道。藤井を見ているとそんな言葉が浮かぶ。続いて、ご両親の「子供がやりたいことをやらせる」教育方針。そして初めの指導者・地元の文本力雄さんに基礎から学んだこと、「初めの指導者の影響は大きい」と。

 東京、大阪から遠く(藤井棋聖の出身は愛知県・瀬戸市)、身近に研究相手もいない。そんな中で、それでもこれだけ強くなれる。その活躍は「夢を持つ地方の少年たちに希望を与える」と。「どうか初心を忘れずに、自分の信じた道を突き進んでほしい」と。師を超える師の冥利が、ひしひしと伝わってくる。

 藤井聡太新棋聖は、新型コロナウィルス拡大で、50日以上も対局できなかった。それでも「自分の将棋を見つめなおすことができた」と、マイナスをブラスに変え、パワーアップさせた。

 女子ゴルフ界の新星・西郷真央さん。ツアー初戦の「アース・モンダミン・カップ」でプロデビュー。優勝の快挙は逃したが、キラリと光るプレーを見せたと報道された。

 ジャンボ尾崎の1期生。昨年、日本女子アマチュア選手権で優勝。その後プロテストに合格。

 コロナ感染拡大で、試合がない間、トレーニングを積んで、ドライバーショットが10ヤードほど伸び、「成長できる時間を与えてもらった」と、こちらもプラス思考である。

 いつ正常に戻るかわからないコロナ禍。

 企業経営者にとって「金の切れ目は縁の切れ目」に日々おびえながら、経験したことのない針の筵に座らされている。

 金融支援をいただいた企業にとって、二人から「時間をいただいた」という前向きな発言は、大いに心しなければならない。

 与えられた限られた時間の中で、時流適応。自社をどう再構築していくか。

 これからは、全く新しい世界が待ち受けている。苦しい中ではあるけれど、企業は、その一点にかかっている。