新コロナ 忘れたSDGs お灸据え
「人間よ、世界よ、立ち止まれ」と新型コロナが悲痛な声で叫んでる。
地球は痛み、格差は拡大し、民主主義と資本主義も揺らいでいる。
立ち止まることもなく、前へ前へとかき分ける自国ファーストの世界経済競争に、新型コロナが強力なパンチを浴びせてきた。
力を失いかけている、自信のなさそうな国連も「SDGs」を訴え続けてきた。
国連や運動家には新型コロナは錦の御旗となる。
自信を持って立ち止まらず、大国におもねることなく、小国を諭し、何よりも覇権争いに毅然と対峙し、各国と世界の持続的な発展と平和への役割を担ってほしい。
経済合理主義だけでは立ち行かない。
年寄りの冷や水は心配ご無用か?
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんのような若い行動的な世代が各国で参戦してきた。
どういうわけか、日本の若者が内向きで自信のなさそうで、おとなしいのが気がかりだ。これも心配性だからなのか。けれど溜めて、溜めて爆発することだけは避けたい。
ポストコロナ、新しい経営には17のゴールと169のターゲットの背景や狙いを探れば、新しいビジネスモデルの開発も可能と考えられる。
新型コロナが、ビジネスヒントを与えてくれた。
ほんの少し、立ち止まって考える時間も与えてくれた。
国の金融支援政策、助成金・補助金政策を無駄にしてはならない。
何せ、日本は財政問題という大病を抱えているから。
探り出す執念が、新しいビジネスモデルを生む。
人間には英知がある。幾度となく、困難に直面しても、なんとかクリアしてきた実績がある。
道はできる。道は創る。
そのビジネス賛同という自分へのご褒美がある。誰にも味わうことができない経営者の喜びがある。
(注)SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標。17のゴールと169のターゲットを定めている。
・目標1
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
・目標2
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
・目標3
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
・目標4
すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。
・目標5
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
・目標6
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
・目標7
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
・目標8
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
・目標9
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
・目標10
各国内及び各国間の不平等を是正する。
・目標11
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
・目標12
持続可能な生産消費形態を確保する。
・目標13
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。*
・目標14
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
・目標15
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
・目標16
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
・目標17
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。